地球を守る!ミツバチの役割

まとめ

 

ミツバチは世界の作物の3分の1を受粉していると言われており、世界中で食料生産の大切な役割を担っています。

 

リンゴやスイカ、ニンジン、ブロッコリーといった、よく口にする果物や野菜はミツバチが受粉の手助けを行うことで実っているのです。

 

しかし、年々ミツバチの数は減少しています。

 

今回は、ミツバチが担う役割についてご紹介いたします。

 

 

ミツバチの役割

 

私たちが毎日食べている野菜や果物の実りにミツバチは大きな貢献をしています。

 

◇ 花の蜜を集める

はちみつや蜜ろう、ロイヤルゼリーを生産します。

 

◇ 野菜や果物の受粉を助ける

🌻 果物

リンゴ、サクランボ、ライチ、マンゴー、ラズベリー、桃、梨、すいかなど

🌻 野菜

アスパラガス、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、セロリ、なす、かぼちゃなど

 

世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介しています。(国連環境計画(UNEP)調べ)

 

また、受粉を助けるハチなどの生物がもたらす経済的利益はなんと、年間5,770億ドル(約61兆円)にものぼります。(国連(IPBES)調べ)

 

 

ミツバチ減少の原因

 

そのミツバチが、世界中で姿を消しています。

日本でも各地で、ミツバチの大量死やミツバチの巣に異変が見られているのです。

 

ミツバチの減少には、さまざまな原因が複合的に影響を与えていると言われていますが、主に以下の原因が考えられています。

 

1.  外来害虫によって蜜源(ハチが蜜を採って

   くる植物)が減少

2.  温暖化によって生態系が変化し、蜜源が減少

3.  品種改良によって蜜や花粉が少ない品種が

   増加

4.  農薬(ネオニコチノイド系農薬)による殺虫

 

その中でももっとも直接的な原因とされているのが、ネオニコチノイド系農薬です。

 

 

ネオニコチノイド系農薬(ネオニコ系

農薬)とは...

 

ネオニコチノイド系農薬とは、タバコに含まれるニコチンに似た成分を含んだ農薬のこと。

 

成分は根や葉などから吸収され、作物全体に行き渡り、少量で高い殺虫効果が長期間つづくため、何度も農薬を散布する手間が省けます。

 

しかしその一方で、人体や生態系への懸念が高まっており、子供の発達や大人の神経系の病気を引き起こす関連性が疑われています。

 

まだ研究段階ではありますが、現代において、パーキンソン病やALSなどの神経系の難病、喘息などのアレルギー・免疫疾患といった病気が急増する理由の一つとして、ネオニコチノイド系農薬の関連が挙げられています。

 

ネオニコチノイドは植物内部にまで浸透するため、洗っても残留してしまうというとても厄介な農薬なのです。

 

 

各国のネオニコチノイド系農薬規制

 

ヨーロッパでは、ネオニコチノイド系農薬がミツバチに対して有害性があると明らかになったことから、使用禁止が始まっています。

 

しかし、海外諸国が使用を控える動きが強まっている中で、日本では禁止どころか逆に規制が緩和され、農薬規制が後手に回っているのです。

 

◇ フランス、スイス、韓国、オランダ、

  ブラジル、カナダ、台湾

ネオニコ系農薬の使用禁止。

 

◇ アメリカ

ネオニコ系農薬を使った農薬製品12種類の登録(承認)が取り消し。

 

◇ 日本

2013年10月、約40種類の食品に含まれるネオニコ系農薬の残留農薬基準値を最大2,000倍に緩和。

 

 

日本の残留農薬基準値の高さ

 

食の安全に注目度が高まっている中、海外で禁止されているネオニコチノイド系農薬が、日本では依然として使用されつづけています。

 

ヨーロッパに比べて、日本の野菜の残留農薬基準値は約50倍以上という調査結果があり、中でもきゅうりはヨーロッパの基準値の約100倍と非常に高い値でした。

 

また、北海道大学の池中良徳准教授らが発表した論文には、市販のお茶から殺虫剤のネオニコチノイド系農薬(ネオニコ)が検出されたとあります。

 

私たちがよく口にしている果物や野菜を通して、知らず知らずのうちに農薬が人体に取り込まれていることになります。

 

 

日本でのネオニコチノイド系農薬を

減らすために...

 

最も多くネオニコチノイド系農薬が使われているのが、田んぼ。

 

斑点米(虫がお米を吸うことで黒い斑点ができるお米)の原因となるカメムシを殺虫するために使われています。

 

見栄え以外は味、品質ともにふつうのお米と何も変わりはありません。

 

しかしながら、斑点米の格付け基準が厳しすぎること、また、消費者も斑点米の黒い点を嫌がることから、お米農家はネオニコチノイド系農薬を使わざるを得ないといわれています。

 

《 斑点米の格付け 》

0.1%以上:二等米

0.3%以上:三等米

 

見栄えの悪いお米でも受け入れるという意識を私たち消費者が持つことで、検査体制や農薬規制を変えることができます。

 

ネオニコチノイド系農薬を大量に使わざるを得ない現状の体制を変えることができれば、ミツバチの減少を防いで生態系を守り、世界の多くの作物を救えることになるとともに、農薬から自分や家族、大切な人の健康を守ることにも繋がっていきます。

 

(参照)

ミツバチがいなくなったら、いったいどうなるの? - 国際環境NGOグリーンピース (greenpeace.org)

知らずに大量に食べている?!ネオニコチノイド系農薬の人間へのリスクと日本の現状 | プロラボファーム (prolabo-farm.com)